ZCashのマイニングをしてみました。イーサリアムの時に使用したClaymore Dual Minerのsingleマイニングでは、GeFORCE GTX 1080やGTX 1080 Tiの能力を生かし切れていないと感じたためです。
1.GPU
GPUは以下の3種類を使用しました。GeForce GTX 1080については、異なるメーカーのものを2つ使用してみましたが、メーカーによるハッシュレートの違いはほどんどないように感じました。
チップ種類 | CUDA コア数 |
メモリバス | メモリクロック |
GeForce GTX 1080 Ti | 3584 | 352 | 11 GHz |
GeForce GTX 1080 | 2560 | 256 | 10 |
GeForce GTX 1070 | 1920 | 256 | 8 |
2.Wallet
coincheckで、ZCash用のwalletのアドレスを取得しました。
3.マイニングプール
イーサリアムのマイニングでも使用したNanopoolにしました。
4.マイニングソフトウェア
ソフトウェアは、EWBF’s ZCash Minerを使用しました。Nanopoolのヘルプページからダウンロードできたからです。chromeブラウザでは、ウイルスに感染したファイルと表示され、ダウンロードができませんでした。私はIE11でダウンロードしました。ソフトウェア使用後も、特に感染している様子はなさそうなのですが、どうなんでしょうか。気分は良くないので、自宅のネットワークを切り分けて使っています。
Nanopoolヘルプページ:
https://zec.nanopool.org/help
結果は表のようになり、GeFORCE GTX 1080やGTX 1080 Tiのマイニング能力は、GTX 1070に比べてもリーズナブルなハッシュレートとして得られました。GTX 1080 Tiや1080でイーサリアムをマイニングしたときは、価格の割に能力が低いことに焦りましたが、EWBF’s ZCash Miner(CUDA)を使用すれば、満足な速度でマイニングすることができそうです。
チップ種類 | ハッシュレート |
GeForce GTX 1080 Ti | 700 Sol/s |
GeForce GTX 1080 | 500 |
GeForce GTX 1070 | 420 |
GeFORCE GTX 1080やGTX 1080 Tiをイーサリアムのマイニングで使用した時は、騒音、発熱ともに大したことはありませんでしたが、それがかなりうるさくなり、GPUの温度も84℃まで上昇しました。ハッシュレートが上がったことに伴い、電力も上がりました。温度が上がってくると、GPUの方でハッシュレートが下がるように動作します。ハッシュレートの低下を防ぐため、1080と1080 Tiに関しては、サーキュレータを別途購入し、それぞれに風を当てて使用しています。限られた時間・スペースで一気にマイニングしようと思えば、1080 Tiを選択することも考えられますが、個人でマイニングする場合には、1070はとても使いやすいと思いました。